奄美大島から東京へ渡るフェリーの中でサーカスのショーをテレビで見た。サーカスは私にとって夢のような世界と憧れを持った。
なんとその直ぐ後に、ある友人がスペインのサーカス団を紹介してくれた。なんて偶然!と勝手に思う私は、弟が誘われたにも関わらず、母に私も行きたい!と興奮して伝えた。もちろん母は子どもの夢をいつも全力で応援してくれる。
そんなわけで後先考えず大喜びでスペインへと旅立ちました。
13才の夏から4年間家族との連絡は手紙のみ。
一度たりとも電話したことなかったな〜(自給自足の親に電話なんてかけちゃダメだろうな〜と思い込んでいたので)
13才で早くも自立です、なんせ親は仕送りする必要もなく、私自身がサーカスをやることで、衣食住全て提供してくれるのです、もちろん学校もありました。
私の行ったスペインのサーカス団は「BENPOSTA LOS MUCHACHOS」ある神父さんがこの世の全ての子ども達の平和と幸せを願って創った「子ども共和国」です。
強い者が下に、弱い者が上に、そして子どもがてっぺんに!
貧しい子もお金持ちの子も差別なく生きていける世の中を。。というメッセージをサーカスの最後にはピラミッドで披露しました。
拳銃をへし折り、平和の鳩を飛ばす。そんなサーカス団で私はすくすくと育ちました。