story.12_生まれた瞬間から死と隣り合わせ。

生まれた瞬間から死と隣り合わせ。
私はここまで生きていくうちに何度死にかけたのだろうか・・・
とにかく病弱でしょっちゅう寝込んでいたし。
いじめで死にたいと思ったこともあった。
そりすべりしてて崖から落ちた時もこのまま死ぬのかと思った。
空中ブランコから落ちた時も、ネットの上とはいえ着地に失敗して吹っ飛んだ時は死ぬかと思った。
インドの旅の帰り道、タイへ寄ったら内戦中だった。タイのタクシートゥクトゥクでの帰り道、暴動が始まり鉄砲の音の中逃げ回ったのを思い出すと、いまでもよく生きていたなと思う。
そういえば、サーカスでベネズエラ公演に行った時に、男性集団に囲まれたこともあった、車に乗った数名の男に追いかけられたこともあった。あの時も無我夢中で細い路地に逃げ、見知らぬ雑貨屋に入って隠れたのを覚えている。
ぶどう農家でぶどうを盗み、麻酔銃をもった人に追い掛けられた時も怖かったー(悪いのはわたくしです(笑))
死ぬようなことかはともかく、運が悪ければ今こうしていられたかはわからない。
怖かったことも、危険なことも、きっと生きていれば誰もが経験しているはず。
私の経験もまだまだ思い返せばいくらでも出てきそうだ。
生き物は、今を生きるために一生懸命になれる。
生きるために食べる。食べるために働く。
コロナウイルスが世界を恐怖に陥れる。
ニュースや情報誌、携帯やパソコンの情報がありすぎて何が何だかわからない。
どの情報も専門家がでてくる、それぞれ言っていることが違う、そして言っていることが変化していく。
目に見えるものだけがすべてではない。
頭を悩ませ考えても答えはきっと出てこない。
誰のことも否定はしない。
ただ自分で考えて、自分で選択する、そのくらいのことはしたい。
長生きをするために生きているわけではない。
病気になったらその時考える。
長くても、短くても、今を懸命に生きたい。
私は自然に生き、自然に死ぬ。
それが私にとって生きるということ。