story.16_ 空想の世界で

yuima yoga 空想の世界で
それは、まだ私が6、7歳の頃だと思う、一人で畑や草原に行き、目には見えない空想の友達とよく遊んだ。 友達がいなかった私は、空想の友達と鬼ごっこして、おままごとして、トランプして、会話をする。 空想の世界、ようは頭の中だけで成り立っている。もちろん身体は動いているし、行動は取るけど、目の前には誰もいない。 今思うと側から見たら、相当頭がイカれてるね。きっと普通なら心配され、病院へ連れて行かれちゃうくらいの姿だろう。でも、子どもってそんな世界観を持っているのではないだろうか?いつしか人にどう見られているのかを意識し始め、側から見て変人に見えない自分をつくる。この世界に生まれてきたものは一人として同じではないはずなのに、なぜか世界は似た者同士の集まり。変人と言われてきた人々は、この世界の似た者同士をどうみているのだろうか…
こんな自分でいい、こんな自分がいいと思えたら、世界はまた違って見えるのではないのだろうか。そして私は数年前までその空想の友人がいたことをスッカリ忘れていた、姉に「維摩昔空想の友人がいたよね」と言われたことで思い出した(あんなにたくさん遊んだ仲なのにスッカリ忘れていたよ〜ごめんね)スッカリ忘れこの世界に溶けこんじゃった自分にとって、それでも空想はとても大切な何かだったのだと思う。ん?溶け込んでるかな?笑