story.6_二度と結婚はしないと心に決めた私ですが。

さてさて、二度と結婚はしないと心に決めた私ですが。。
母子生活も慣れてきた頃、パン屋にある青年が研修に来た。
東京のパン屋で働いていたが、ドイツにパンの修行へ行くと決め、少しの期間空くので天然酵母のパンを学ばせて欲しいと1ヶ月だけのつもりで実家のパン屋へと入った。
しかし、人手不足だったため結局3ヶ月間延期して働いてもらった。
6歳年下の青年・・・竜二はとにかく子どもが大好きで、休憩の度に我が子と遊んでくれた。娘達は竜二が大好き、懐いてしまったお陰でいつの間にやら私まで仲良しに♪
出会って3ヶ月、付き合って1ヶ月、それで1年間の遠距離!まー続かないでしょ(笑)なんて思ってたのですが、結局子ども連れてドイツまで遊びに行ってしまった♪
ついでに久々のスペインも4人でふらふら。
まだ24才の竜二に年上の子連れってどうなの?と聞いたことがある。
え、年上だと何かあるの?!
子どもいるから何か?周りもそんなこと言うけど俺には分かんない。
苦労することが悪いことではない、働くことが嫌なことではない、海音がいること、照葉がいること、一緒にいられることが嬉しい。そんなポジティブな竜二に心をやられ、心に決めていた「二度と結婚しない!」はアッサリとやぶれた(笑)
当たり前の存在なんてない、一緒にいることに意味があるかないかではない。一緒にいたいから一緒にいる、ただそれだけのことなんだ。
だから、どちらかが共に生きていくことに苦しくなったら、その時は潔く別れようね。付き合って早々そんな別れの約束までしてしまう私達。
竜二がドイツから帰国して直ぐ、もう一度実家のパン屋で働きながら、母子家庭で一文無しの私と、帰国後一文無しの竜二はパン屋とヨガクラス開業に向けて働きだした。月々5万円ずつ貯金しようね〜ってウキウキしながら私達4人での生活が始まった。
しかし私が3人目の子どもを授かった矢先、2011年3月11日東日本大震災が突如全てを真っ暗にする。